【クリスマスローズ・育て方のコツ】これだけ知っていれば大丈夫

クリスマスローズ
初心者にも分かる!!鉢植え・地植え・株分け・水やり・肥料の基本

クリスマスローズと聞くと、そろそろクリスマスの時期と思いますよね。
冬の花を代表するクリスマスローズ。冬に花壇に彩りを添えてくれる花。

…ん?

実は…

クリスマスローズとは、クリスマスの時期に開花する「ニゲル」という品種に付けられた名前です。

日本では、2月から3月に開花する「レンテン・ローズ」と呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」なども含めてクリスマスローズと呼ばれています。

実際にクリスマスに咲くのは「ヘレボルス・ニゲル」という1品種のみで、その他は1月末以降に開花します。


画像

ヘレボルス・ニゲル (Helleborus niger)

クリスマスの時期に咲く唯一のクリスマスローズ

クリスマスローズは、手軽で初心者でも育てやすく、鉢植えでも地植えでもOKな多年草です。
お家で育ててみたい方のために分かりやすくまとめてみました。参考になれば嬉しいです^^

目次

クリスマスローズの育て方


属名:ヘレボルス属
科名:キンポウゲ科
場所:外半日陰
難易度:初心者向け
みずやり:控え目
開花:10月から4月頃

とても丈夫なクリスマスローズ。

寒さに強く育てやすいので、鉢植えでも地植えでも手軽に育てる事が出来るのが特徴です。

鉢植え栽培のコツ


クリスマスローズを鉢植えで育てるなら、1株ごとに1鉢で植える事。・室内に置く場合は、暖房が効いた部屋に置かないようにします。

屋外に置く場合は、軒下などで霜に当たらないようにします。

開花中に霜や風があたらない場所に置くと花の痛みが少なく、花を長く楽しめます。

地植え栽培のコツ


地植えする土は水はけがよく、植える時期は生育期の10月から4月頃に。・日当たりが良い
・水はけが良い
・風通しが良い

適した場所にクリスマスローズを植えると…

手入れをする必要がない=楽ちん(^^♪なんですね。

これが一番楽な方法ですが、真夏の暑さには気を付けてくださいね。

直射日光を避け高温多湿に気をつけないと、せっかく根付いたクリスマスローズが枯れてしまいますので注意してくださいね。

また、寒さに強いクリスマスローズですが、乾いた寒風や霜に当てないようにしましょう。
何故なら、葉や根が傷む原因になるから。


マルチング

霜柱に合うと根が持ち上げられてしまう事もあります。
寒冷地にお住まいの場合などは、マルチング(地表面をビニールや腐葉土などで覆うこと)という方法もあります。

霜よけ対策になるので、冬場は寒冷地でなくても使うと良いでしょう。

水やりのコツと土作り

クリスマスローズを育てるには、何よりも水はけが大事。

水はけが悪いと根腐れを起こして枯れてしまう事も。


専用の土を使う

クリスマスローズには専用の培養土があります。

販売店:園芸用土のイワモト

出来れば専用の土を使う事をおススメしますが、手に入らない場合は、

  • 赤玉土 4~5
  • 腐葉土 3~4
  • 鹿沼土(川砂)1~2

の割合で混ぜたものを使いましょう。



水やりの注意点

クリスマスローズは比較的乾燥に強い植物ですが、過湿しすぎると根が腐るので注意しないといけません。

また、店頭に置いてある花や苗の中で管理不足で葉に黒い斑点があるのを見たことありますか?

それは『黒星病・黒点病(ブラックスポット)』という病気ですが、これは高温多湿が原因で起こる病気です。

特に梅雨時は、根腐れやブラックスポットに注意しましょう。

  • 鉢植えの場合
    土が乾いたら水やりが基本です。
    もし、土が濡れていたら水やりは控える事。

  • 地植えの場合
    夏の乾燥を防ぐには足元に腐葉土を置いて乾燥を防ぐ事。
    基本的には放置しても大丈夫。

水やりはたっぷりと

季節関係なくハチ底から水が染み出すくらいにたっぷりとあげます。

ただし、水はけが良いことが大切ですので、いつまでもジメジメとしてしまう表土でしたら水の量を調整しましょう。

年間を通して表土がやや乾燥気味になるぐらいが理想です。



季節ごとの水やりのコツ

春の季節は暖かい日が続きますね。
冬の間隔で水やりをしていると、つい忘れがちに。
気温が上昇してくるので、水を吸い上げる力も上がり、土の乾きも早くなるので、水切れがないように気をつけましょう。

夏のクリスマスローズは休眠期間に入りますが、害虫が発生しやすい時期でもあります。

水をあげる時は、葉っぱの裏まで水をかけ害虫を流し落とすようにする事。

また、夏の暑さで乾燥しやすいので水切れをしないようにしましょう。
葉っぱが垂れ下がり害虫がついてしまいます。
様子を見ながら水やりをしてくださいね。


夏の暑さも落ち着いて、肌寒さを感じる秋の季節。
水やりも土が乾いたらあげてください。

地植えの場合は、水やりは必要ありません。
鉢植えの場合、土が乾いたら水やりをしましょう。ただ、水やりの時間は午前中にあげること。
午後に水やりをしたら、土に残った水分が夜から朝にかけて冷え込みで霜柱ができて、株や根を痛めてしまう原因になります。



水切れで葉っぱがしおれた場合

鉢植えの場合、葉がしおれていたら鉢底から水が出るくらい水をあげましょう。その後は日陰で風通しの良い場所に置く事。

回復するまで様子を見てあげてください。

肥料はいつ頃?

肥料を上げる時期は、春と秋にあげてください。

液体肥料を10日に一回。

販売店:安全・安心の有機栽培用資材をおとどけ[IDE SHOKAI]

楽天ランキング1位のこちらのバイオポストは週に2~3回程度が適量です。

植物性有機主体濃縮肥料なので、化学肥料や動物性有機肥料と違い土を傷めたり肥料やけをせず、植物に負担をかけない環境園芸に適した液体肥料。

散布後、お子様や動物が触れても安全なのが嬉しい♪

有茎種・無茎種について

クリスマスローズには大きく分けて有茎種と無茎種の2種類あります。

有茎種

株元から太い茎が伸び、そこから葉がつき花が咲く。常緑性。
風雪の重さで茎が倒れておれないように支柱を立てる事。花が咲く時期は、冬から初春に花が咲きます。
花が終わった時点で茎を付け根から切り落としましょう。

ヘレボルス・リビダスヘレボルス・フェチダスなど

ヘレボルス・ニゲルは、一般的に有茎種として分類されていますが、無茎種と両方の特徴も持つことから中間種とも呼ばれています。


無茎種

地面から葉を拡げ地上をまっすぐ伸びる茎はもちません。
花も地面から花茎を伸ばし、その先端に花を咲かせます。
また、常緑性と落葉性とあり、根元の茎は太く短い。葉切り古葉取りをします(※下記説明有り
切り落とすことで、株元に十分に日光を当てる。

ガーデンハイブリットヘレボルス・オリエンタリスなど多数。

レンテンローズもこの種類です。

春夏秋冬ごとのお世話の方法は?


日当たり

半日陰で1日の半分は日が当たって、残りの半分は日陰に場所があればベスト。

鉢植えの場合

  • 春と秋の場合:日当たりがいい場所、または半日陰。
  • 真夏の場合:半日陰へ移動させ風通しが良い場所に。
  • 冬の場合:日当たり、もしくは半日陰。
    霜が降りそうな気温や寒すぎる時は、軒下へ移動。

地植えの場合

クリスマスローズを庭に植えるなら、半日陰か何かの木の下など植えると良いです。

日当たりが良すぎると乾燥したり直射日光では傷んでしまい、そのうちに姿も消してしまう事も Σ(゚Д゚)
それを防ぐには、半日陰や木の下で植えるといいのですが…

一番理想的な場所と言えば、春と秋は日に当て、夏は日陰、冬は霜よけがあるところ。
クリスマスローズには理想的な場所ですね。

なかなかベストな場所がない場合は、地植えよりも鉢植えの方が移動しやすいので鉢植えにするのも良いですよ。



花芽について

クリスマスローズの花芽がつくのは、夏の休眠状態の時。
時期としては6月から9月頃です。

花芽ができる場所は株の根元です。

ぷっくりと膨らんですぐに分かるので、ぜひ観察してみてくださいね。



葉切り・古葉取り

無茎種のクリスマスローズは、11月から1月にかけて「古葉取り(ふるはとり・こばとり)」を行います。

昨年出た新芽の葉を古葉と言います。

古い葉を取り除き、新しい芽を生育を防がないようにするための大事な作業です。


なぜ古葉取りをするの?

クリスマスローズは株元に日が当たると生育が良くなりますが、古い葉が寄って覆い被さってしまうと、新芽の生育が遅くなります。

さらに古い葉は硬質化して太くなり、新芽に当たり傷んでしまう原因になります。最悪、ポキっと折れてしまう事も
(ノД`)・゜・。

それを避けるために、新しい花が咲く前に葉切りをします。



花がら摘み

種をとる必要がない場合は、花を楽しんだ後に萎んだ花を摘んでしまいます。

こまめに摘むことによって、萎んだ花に養分がいつまでもとられることなくなるので、次の新しい花も元気に咲きます。

たくさんのクリスマスローズを育てている場合、花がらを摘むことが大変な場合は、切り花にして楽しむのも良いでしょう。

増やす方法は?【株分け・種まき】

クリスマスローズが育ってきたら株分けや種蒔きで増やすと良いですね。

その方法は2パターンあります。

株分け

株分けをするには、11月から翌年の3月頃まで株分けが出来ますが、最も適しているのは10月から12月頃です。

ただ、細かく分けてしまうと生育が悪くなります。
なので、花芽が3芽以上付いていることを確認してから分けましょう。


種蒔き

  • 花が休眠期に入り熟した種を5月から6月頃にまく
  • 乾燥させないで秋まで保存をして10月に種をまく

このどちらかの時期に種まきをすることになります。

苗から育てる方が初心者にはおすすめですが、種から発芽させる喜びも楽しみたい方はチャレンジしてみてくださいね。

植え替え・株分けのやり方

クリスマスローズの根は成長が早いので、根が絡んでしまい根腐れを起こしやすくなります。

植え替えや株分けも覚えておきましょう。

鉢植えの場合

毎年植え替えをしましょう。
何故なら、植え替えをしてあげると長く花を楽しむ事が出来るからです。10月から3月頃が植え替えの時期。
植え替える際は一回り大きいサイズの鉢を用意しましょう。


地植えの場合

地植えも、ただそのままにして置くよりも3年から4年に一度は株分けを。

株分けは、株が大きくなり過ぎて花付きが悪くなったり生育が悪くなった時に行いましょう。

ただし、大株でも花付きが良ければ無理に株分けする必要はありません。

【要注意】クリスマスローズには毒がある

クリスマスローズは冬の花を彩る【冬の貴婦人】と呼ばれ、冬のガーデニングには定番の花ですが…

実は、全体にがあることは知っていましたか?

作業中に茎や葉などの汁が皮膚に付着したら、かぶれ炎症を引き起こします。

毒と聞くと焦ってしまいますよね。
草の汁などが大量に身体に入ることはないので、そんなに心配することはありません。症状は、嘔吐・下痢・呼吸困難・不整脈・心臓麻痺など。

作業をする際は必ず手袋をしてください。

もし、皮膚に付着したらすぐに水で洗い流し、かぶれたり水ぶくれが出来るようなら病院で診てもらいましょう。

クリスマスローズの花言葉は切ない感じ

クリスマスのプレゼントに添えてみたくなる花の名前ですが…


もありますし、以下の花言葉を見るとちょっと贈り物としては適していないかもしれません(;’∀’)

  • 追憶
  • 私を忘れないで
  • 私の不安を取り除いてください
  • いたわり
  • 慰め
  • 安心させて
  • 不安を和らげて

クリスマスローズを贈り物にする時は、これらの花言葉の気持ちを相手に伝えたい場合ですね。とても深い意味を伝えることができると思います。

クリスマスローズは冬の貴婦人。

厳しい寒さの中でも健気に花を咲かせて色を付けてくれる花です。

初心者でも手軽に育てる事が出来る花なので、自分の庭に咲かせて寒い季節も花を眺める喜びを楽しみましょう(^^♪

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この記事を書いた人

HanaToiro.comでは暮らしの中にある【お花】の情報を書いています。
みなさんにブログから花の元気が伝わると良いな。

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