秋の種まきは最適とされる期間が非常に短いため、種をまくタイミングとコツが必要です。
植物の種には、それぞれ発芽に適した温度があります。キレイな花を咲かせたり、大きく成長して育つコツをお届けします♪
家の玄関を出て、ふと目をやると可愛い花を咲かせてくれていたり、順調に成長して大きく育ってくれているとホッと心が和み癒されたりします。
本記事では、誰もがそんな花の楽しみを満喫できるように、初心者の方にも分かりやすく9月・10月頃の種まきに適した植物と育て方などをご紹介いたします。
秋まきの種でおすすめの花の種類は?
春に花を咲かせる秋まきに適した花は、種類も多く豊富に揃っています。
パンジー・ビオラ・デイジー・ノースポール・スイートアリッサム・ヤグルマギク・チューリップ・スイートピー・忘れな草・アネモネ・ルピナス・ウィンターコスモス・クリスマスローズ・スノードロップ・かすみ草・ナデシコ・ネモフィラなど
ネット等で欲しい種を購入もできますが、今すぐ行けるお店にその時に並んでいる種や苗を選ぶことが多いかと思います。
それも素敵な出会いです。大切に育ててくださいね。
花の種を買いそろえる前に、春に花が咲いているイメージを想像してみましょう。
背丈はどのくらいまで伸びるのか、花は何色が咲くのかなど。イメージがどんどん膨らみ花が咲く春がとても楽しみになりますね。
お店で買いやすい可愛い秋まきの花
秋まきの一年草としては、パンジー、ビオラやデージー、ノースポールなどが有名です。
パンジー(スミレ科スミレ属)
比較的発芽適温が低いので、10月~11月に蒔くと良い。日当たりの良い場所が好き。
※花径5cm以上をパンジーとすることが多い。
ビオラ(スミレ科スミレ属)
パンジーと比較すると開花期がやや短い(咲き出しが遅い)が、強い花なので初心者でも簡単。
※花径5cmより小さいものをビオラとすることが多い。
パンジーとビオラの違いは?
上記の通り、実は花の大きさだったんですね。コレで花壇や野山で咲く花を見かけた時に見分けがつきますね。スッキリ♪
ブルーデイジー
(キク科フェリキア属)
耐寒5℃までなので種まき・苗植えともに庭に植えるなら春植えが適していますが、室内に置くなら9月~10月頃に日当たりの良い場所で育てましょう。
窓際の寒さに注意です。
ノースポール
(キク科フランスギク属)
花期が長く楽しめ、初心者にも簡単に育てられる一年草。寒さに強いのも特徴。
日当たりの良い場所が好き。
ノースポールは他の草花とも合わせやすく、コンテナや寄せ植えの素材として人気があります。一緒に植えると良い花としては、スイートアリッサムなどが良いでしょう。
スィートアリッサム
(アブラナ科ニワナズナ属/学名:ロブラリア)
9月~11月頃に種蒔きすると春に可愛い花が咲きます。日当たりが良い風通しの良い場所が大好き。加湿には注意しましょう。
ヤグルマギク
(キク科ヤグルマギク属)
耐寒性一年草。別名はコーンフラワー。夏の終わりから秋に種をまくと、春に花を咲かせます。高温多湿には弱いです。また、霜には強いですが寒風はできるだけ避けてあげましょう。
9月まきに適しており、日当たりさえ良ければ何もしなくても良く育ちます。花壇のお手入れし難い場所に植えるのに適しています。
花色が白・青・紫・桃色があり、数種類の花色を混ぜて種を植えると、花期にはとても美しい姿を見せてくれますよ!
9月・10月の秋まき種の育て方とコツ
- 寒さ対策をしよう
- 発芽温度の適温(15℃~20℃前後)のタイミングは地域や気候により変動する
- 直まき(花壇や植木鉢に直接種をまいて発芽させる方法)がおすすめ
秋まきの草花の注意点としては、寒さや霜の害に合わないようにしないといけません。
9月~10月頃に撒く1年草は寒さに強いとは言え、冬に雪深い期間が長く続く地域では枯れてしまうこともありますので、厳寒期には軒先に入れることのできるコンテナに植えておく等、何らかの寒さ対策を考えておく必要があります。
秋まきの1年草の多くは15℃~20℃前後が発芽適温なので、9月から10月中旬までにまかないと発芽しないこともありますので注意が必要です。
ただし、北海道と沖縄では気候がまったく違うように、地域によって発芽適温となる時期は異なるため、育てる土地や日当たり具合等に合わせたタイミングを見計らいましょう。
種には、直まきできる種と移植しながら育てる種と2種類があります。初めて種から育てると言う方には、直まき(花壇や植木鉢に直接種をまいて発芽させる方法)をお薦めします。
花壇の直まきは他の草花の陰になる場所にまくと育ちが良くないので日当たりの良い場所を選ぶようにしましょう。
まずはポットで育てて、春先に苗が大きくなったらコンテナや庭先などに植え替える方法も真冬の霜除けや水やりが大変便利です。
花の種が入った袋の裏には種まきの時期や水やりのコツが書かれています。種苗メーカーによる長年の研究と実績に基づいているので是非目を通してみてくださいね。
元気に育ってくれますように!
種をまくときの注意点
- 種を密にまきすぎない
- 発芽するまで土の表面を乾かさない
- 種の購入先は信頼できる店で
種は発芽しないものや育たないものなどロスを見込んでいるので順調に育った場合は予想より多くの苗が発芽します。まばらに撒くと良いのですが、種が余っても無理に撒かないようにしましょう。ほとんどの種類の種は冷蔵庫に保存しておけば翌年にも問題なく利用することができます。
発芽が多すぎて密集してしまった場合は早めに間引きをしてください。葉と葉があまり重なり合わないような間隔を保つのが目安です。
種を植えた後は、目が出るまで土の表面を乾かさないように水を与えます。
しかし、土や種が流れてしまうような強い水の与え方は厳禁です。
種はなるべき専門の園芸店や信頼できる店で購入することをお薦めします。
品種のハッキリ明記されている種を買うようにしましょう。
初心者は苗や球根から育ててみましょう
種から発芽をさせて育てるのは難しいかもと思われた方は、種苗メーカーや農家さんが育てた苗を購入して、そこから育ててみるのも良いかもしれません。
来春、次々とキレイに咲いていく花に心が弾むような毎日を迎えましょう。
さらに秋に植える花や野菜、果物について知りたい方はこちらをご参考くださいませ。